あの日の約束
作者:☼*.。ひなた
女「○○君ってさ、優しい人なんだね!」
男M「君は誰にでも気さくに話しかける子だった」
女「○○君が笑ってるとこあんまり見たことないなぁ。えい!えい!」
男M「人の心の中にずかずかと土足で入ってくるような子だった」
女「あー!やっと笑った!あはは!○○君は笑うと顔がくしゃっとして可愛いねぇ」
男M「君は笑うと真夏の太陽みたいに周囲を温かくする子だった」
女「ん?私に話したいこと?なーにー?」
男M「僕は次第に君に惹かれ、想いを伝えようと決めた」
女「嘘...私も○○君のことが...好きなの」
男M「驚いた。ただ僕は、君が好きだと伝えたかっただけだ。好かれているとは思ってなかった」
女「○○君も私のこと好きだったなんて。嬉しい...」
男M「そして僕たちは付き合うことになった」
女「わぁ!人がいっぱいだねぇ!」
男M「君の目はいつも初めてを体験するようにキラキラしていた」
女「おっきい音!たーまやー!あはは!」
男M「君はいつでもケラケラと楽しそうに笑ってた」
女「ねぇ○○君...毎年この花火大会...絶対来ようね」
男M「花火に照らされた君は誰よりも綺麗で、愛しかった」
女「ねぇ○○くーん!まだぁ?」
男「もうちょっとで出れるから!」
女「早くぅ。花火始まっちゃうよぉ?まだかなぁ、まだかなぁ?」
男「ごめんって!はぁ...こうも暑いと体がしんどくて...」
女「あはは!夏が弱いのは相変わらずだねぇ。けどあれから毎年この花火大会だけは絶対行ってくれるもんね」
男「当たり前でしょ?君とそう約束したし、僕が君にプロポーズした場所でもあるんだから」
女「えへへ。さぁ花火に間に合うように出発だー!」
男「はーい」
男女「笑い声」