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約3分

作者:かにみそ大将軍


あるところにぴょんた君というウサギがいました。

ぴょんた君は走り回るのが大好き。いつものように原っぱを走っていると

どこからか、泣いている声が聞こえてきました。

ぴょんた君は耳をぴーんと伸ばして泣いている声のするほうへ向かいました

「えーん、えーん」

そこには狐の子供がいました。

「どうしたの?」とぴょんた君が尋ねると

「お母さんとはぐれちゃったんだ」 狐の子供は答えました。

「僕に任せてよ。」ぴょんた君はいいいました。

ぴょんた君は自慢の耳をピーンと伸ばしました。

すると遠くで「ぼうやー、ぼうやー」と呼ぶ声が聞こえてきました。

「いこう。あっちから君のお母さんの声がするよ」

ぴょんた君は、狐の子供にいいました。

「お母さん!」狐の子供はお母さん狐のところに走っていきました。

ぴょんた君は「よかったね」と言いました。

するとお母さん狐から「ありがとう」と言われました。

ぴょんた君はなんだか照れ臭くなって、耳をぴくぴく動かしていました。

おかしいな。なんだか恥ずかしいけど、凄く嬉しいな。胸の中がぽかぽかあったかいな。

誰かを助けることはこんなにも暖かい気持ちになるんだ。ぴょんた君は思いました。

今日もぴょんた君は、自慢の耳をピーンとのばして皆のために原っぱを駆け回るのでした。

おしまい

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