これまでも、これからも

作者:☼*.。ひなた


女「〇〇、お疲れ様」

男「あ、■■さんお疲れ様ですー今帰りですか?」

女「ん、一旦休憩。もう少し企画の打ち合わせしないと」

男「最近■■さん企画の話多いですもんね。ちゃんと寝てます?」

女「寝てるよ?もっといい企画にしたいって思いだすと熱くなっちゃうんだよねぇ」

男「...まぁ何事にも全力なのは知ってますけど...」

女「〇〇も雑誌の編集作業お疲れ様。ごめんね、ギリギリでやり直しって言っちゃって」

男「構いませんよ。こう見えて結構楽しんでます」

女「〇〇が頑張ってくれるから私もがんばろって思えるよ」

男「そう言ってもらえるだけで十分ご褒美ですよ」

女「ご褒美って(笑)」

男「あ、そうだ、■■さん」

女「ん?」

男「これ、渡そうと思ってたんです」

女「え?なにこれ、プレゼント?私誕生日もう過ぎてるよ?」

男「誕生日プレゼントじゃないです(笑)バレンタインのお返しですよ」

女「あぁ!ホワイトデー!律儀だねぇ」

男「■■さんから頂いたんですよ?そりゃもちろんお返ししますよ」

女「ふふ、ありがと。けどあれみんなに配った義理だよ?」

男「はい、知ってます。他の同僚もおんなじチョコ持ってて少しショックでした」

女「ごめんごめん。けど〇〇も他の女の子からも貰ってなかった?しかも、結構本気な子いたと思うんだけど」

男「あー何名か頂いた方にはお返ししました。後輩の子は告白してきましたね」

女「ほんと!?で、返事は?」

男「え?もちろんお断りしましたよ?」

女「えーなんで?あの子可愛いのに」

男「そうですか?僕の好きな人は別にいるので」

女「そっかー、その想いが実るといいね!」

男「あ...はい」

女「それじゃあ、これありがとね!残業の合間に食べるよ!」

男「あ、■■さん」

女「ん?どうしたの?」

男「バレンタインの時に頂いたのは義理でしたが...僕が今回渡したのは...本命です」

女「え?これ、本命なの?!」

男「はい。僕はずっと■■さんのことが好きでした!」

女「そうなんだ...」

男「初めて声をかけていただいたときに、なんて明るくて人に元気を与える人なんだと思いました。そのあとも何事にも全力で向き合う姿勢や本気で仕事を楽しんでるのを見てあこがれてきました!」

女「〇〇...」

男「ただ、時々見せる照れた顔や、案外泣き虫なところも知っていくと段々異性として好きだなって思うようになってて...」

女「やだ...嬉しい...」

男「あ、いや、別に付き合って欲しいとかじゃないんです。ただ、好きって気持ちが溢れちゃって...」

女「そっか...ありがとう」

男「これまでも、これからもずっと好きでい続けると思います。迷惑だったら言ってください」

女「迷惑だなんて思わないよ。ありがとう。じゃあ私も〇〇のこと、異性として見ていってみるね」

男「え、それってどういう...?」

女「さて!仕事仕事!企画の連絡がどんどん来てるの!〇〇も編集作業残ってるでしょ?」

男「あ、はい。そうですね。まずはそれからです。ただ、ちゃんと寝てくださいね?」

女「だから、寝てるってば!!」 

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