リア充爆発スイッチ(一人用)

作:かにみそ大将軍

登場人物

笹山 直治(ささやま なおはる)...陰キャ。

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笹山 (くそ...どいつもこいつもリア充しやがって...爆発しろ!)

   「あ~あ、異世界に転生とかしないかn」

   「あいた!あっ。す、すいません」

   (はぁ~怖かった。...なんだよ、前見てないのは向こうもじゃないか)

   「あぁもぅ!むかつくな!マジで陽キャ共爆発しないかな!」

   「痛!っつ~、誰だよこんな所に荷物置きっぱなしにしたのは?」

   「え?笹山 直治様宛…俺⁉」

   「俺宛って事は開けていいんだよな…なんだ?このスイッチ」

   「何々?これは『リア充爆発スイッチ』になります」

   「リア充爆発スイッチ⁉」

   「え~と…このスイッチさえあればいつでもどこでもリア充を爆発させられます」

   「それって普通に犯罪なんじゃ...」

   「続きが…ご安心してください。なんやかんやで捕まらない仕様となっています」

   「死体は出ないのですが世間的には死んだことになります」

   「本当かよ?」

   「注意、このスイッチはその名のとおりのスイッチだという事をお忘れなく…か」

   「どういうことだ?」

   (一体何だっていうんだ...こんな怪しいスイッチ。人殺しの道具じゃいか...)

   (でも...一回くらいなら...えい)

爆発

   (なっ!目の前のカップルが爆発した⁉このスイッチは本物みたいだな。あ...あいつ、さっきぶつかってきた奴。見るからに陽キャだもんな...えい)

爆発

   「あは...あははははははは」

   (これさえあれば、むかつくリア充共を爆発できるぞ!)

    数日間、このスイッチを押してわかったことがある。

    誰かを対象とする場合、そいつを直接視界に入れる必要がある。

    写真や録画映像では爆発しなかった。

    対象物を決めずにスイッチを押した場合ランダムなのか誰かが爆発する。

    試しにやった時は、世界一の大富豪が亡くなったというニュースが流れた。

    偶然かわからなかったので、もう一度押したら世界的に有名な俳優が亡くなった。

    それからというもの、僕の生活は一変した。

   「これさえあれば何も怖くないし、むかつくリア充共は爆発させられるし最高だな!」

   「今がきっと人生で一番楽しい。あははは。今日は対象決めずに押すか!誰が爆発するかな?」

爆発

   「一体何が...?僕はスイッチを押して...そしたら近くで爆発した?」

    そう、爆発したのだ。僕の近くにリア充がいたのか?そんなはずはない。

    スイッチを押すときは誰もいない時と決めているし、十分注意している。

   「とにかく...立たないと...?」

    立てない。というより足の感覚がない。爆発に巻き込まれて麻痺してしまったのか?

    目の間にスイッチが転がっている。

   「スイッチ。回収しないと...」

   「あ...あう‥‥あ...」

   (一体何が起きたのか訳がわからない。)

   (まさか⁉このスイッチはリア充爆発スイッチ…その名のとおりのスイッチ!)

   「今がきっと人生で一番楽しい。あははは」

   「あ...あ...」

   (あの時、そう思ってしまったから標的が自分になってしまったんだ)

   「(咳き込む 吐血)」

   (安全な場所から誰かを爆発させようなんて虫が良すぎたんだ…これはきっと自分への…)

   

END

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