世界の脅威
作者:かにみそ大将軍
登場人物 : ①勇者 ②魔王 ③雑魚
勇者「この扉の向こうに、魔王がいるのか」
「勇者としてなんやかんやあったけど、この旅ももうすぐ終わりか」
「いや、終わりにしなきゃいけないんだ!いくぞ!」
魔王「ほぅ。よく来たな勇者よ。満身創痍ではないか。我が配下の四天王に大分苦戦したか」
「そんなものでこの魔王を倒せるとでも思っているのか?」
勇者「世界のためにも、俺は必ずお前を倒す!そのためには!」
魔王「命すら惜しくないか・・ふ・・ふははははは」
勇者「何がおかしい!」
魔王「人間というものは、本当に下賤な生き物だ!己が命と引き換えに我を倒す?」
「勇者よ!貴様が守りたい人間が、お前に何をした?」
「勇者だなんだと祀り上げられ、結局貴様は一人。他の人間など指をくわえてみているだけではないか」
勇者「そんなことはない!俺は人間の優しさを知っている!命の尊さを知っている!」
「それに!俺は見返りを求めている訳じゃない!」
「俺が・・・この世界を守りたいから・・・ただそれだけだ!」
魔王「本当に人間というものはわからん生き物だ。実に興味深いがこれ以上は話していても無駄のようだな・・・雌雄を決するとするか」
雑魚「お待ちください魔王様!このようなハエ一匹。わざわざ魔王様のお手を煩わせるまでもありません。魔王様の側近であるこの、グリエラが・・」
勇者「セイクリッドスラアアアアッシュ!」
雑魚「ぎやあああああああああああああ」
勇者「次は貴様だ魔王。はぁ!」
魔王「なかなかやるようだが、まだ甘いな。ふっ」
勇者「くっ。このバズーカならどうだ!」(爆発音)
魔王「え?ぐあああああああああ」
勇者「とどめだ!セイクリッドスラアアアアアアアアアアアッシュ!」
魔王「ふっ甘い!この魔王に同じ技が通用すると・・」
勇者「クロオオオオオオオス」
魔王「なに!?ぐあああああああああああああ・・・ぐふ・・・がは・・・」
勇者「はぁ・・はぁ・・・たおした・・のか?」
魔王「がは・・・は・・は・・ふはははははは」
勇者「何!?まだ生きてるだと!」
魔王「見事だ勇者よ。真の力を開放するのは久しぶりだぞ!」
「我の本当の姿を見せてやる!はああああああああああああああ・・・」
勇者「聖なる剣カニミカリバーよ。俺に力を貸してくれ!はああああ!ぽーい(可愛く)!
魔王「この姿になるのは何年ぶ・・えぇぇぇぇぇ剣が飛んでくるんですけどおお」
「がは!いたい!剣が刺さると普通にいたい」
「だが!この程度でこの魔王を倒せると思うなって勇者さんその武器なんですか?」
勇者「え?普通に銃だけど」 (銃声)
魔王「ぎゃああああああああああ」
勇者「はぁ・・はぁ とても苦しい戦いだった。これで世界を脅かすものはもういない」
「この勇者ただ一人を除いてな!あーーーはっはっはっはっはっは!」
「世界は、俺のものだあああああああああ」
魔王「やっぱり人間はろくな生き物じゃない (撃たれる)ぎゃああああああああ」
勇者「よし!国王にたかりにいくか!」
END