約3分
作:かにみそ大将軍


僕らは夢を見ていた

正しくは、夢ような時間を過ごしていた

あの頃の僕達は、何でもできる気がしていた

何にでもなれる気がしていた

だから 我武者羅にただ、一生懸命だった

ある日、仲間と意見の食い違いから衝突した 

「もう、お前にはついていけない」そう言われた

何で?こんなに皆の事を考えているのにどうしてわかってくれないのだろう

一人、二人とやめていきやがては、君と二人になった

それでも僕らは諦めなかった

ただひたすらに突っ走った

ふと君が口にした 「何のために、誰のために生きているのか」

その言葉が今でも忘れられない

最初は勿論、支えてくれる人への恩返しだと思っていた

でも、本当は違っていたのかもしれない

善と偽善が入り交じる

誰のため...?皆...? 違う... 僕のためだったのか....?

結局は、自己満足だったのか....?

違う...違う...違う... 皆のためだ!! (違わないよ、自分のためだよ)

そんなことない! (違うもんか、お前はいつだってそうだった)

うるさい!!うるさい!!うるさい!! (だから、お前の周りには誰もいないんだよ)

じゃあどうすれば良かったんだよ!! なぁ、教えてくれよ... 

君まで居なくなったら... 僕はどうしたらいいかわからないよ...

なんで...僕をおいて... 先に死んでしまったんだよ!!

この、大バカ野郎!!

あの時皆と過ごした時間がキラキラと輝く

僕らは夢を見ていた... 


END 

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