全部、夏のせいだ④
原作:かにみそ大将軍
脚本:ひなた
G:男 H:女
場面【夜の公園 電話中】
G「ほんとだって!嘘じゃないよ(笑)」
H「じゃあ信じる(笑)」
G「ありがとう。今度会ったら何しようか?」
H「うーん...花火がしたい!」
G「わかった(笑)あっ...」
【打ち上げ花火があがる】
H「わっ!もしかしてそっち花火大会?」
G「そうみたい。今公園にいるんだけど凄いよく見える」
H「いーな!いーな!写真送って!」
G「え?今?高校生っぽいカップルがいてはずいんだけど...」
H「はやーくー!」
G「わかったよ。移動するからちょっと待ってろって(笑)」
【打ち上げ花火があがり、Gが写真を撮る】
G「お?すげー綺麗に撮れた!」
H「早く早く!頂戴!みたいみたい!」
G「え~どうしようかな~(笑)」
H「ふえ~んG君が意地悪する~」
G「嘘だよ(笑)ほい。送ったよ」
H「ありがとう。わぁ~綺麗...」
G「写真撮る才能あるのかなってくらい上手くない?」
H「最近のスマホの性能はずごいね~」
G「ちょっとは褒めてもよくない?泣いちゃうよ?」
H「うそうそ(笑)G君上手上手よしよーし」
G「ありがとう(笑)。」
H「綺麗な花火だね。なんていう花火なのかな?」
G「なんだろうね?なんかそう言われると気になるじゃん(笑)」
H「調べて調べて(笑)」
G「えー俺?(笑)待ってて。画像検索でっと...」
H「出た?」
G「おっ!出た出た!千輪菊(せんりんぎく)だってさ」
H「へぇ~」
G「へぇ~って興味なさそう(笑)」
H「だって聞いてもパっとしなかったんだもん」
G「そうだね。俺も初めて聞いた」
H「でも皆も知らないと思うからこの時期ちょっと自慢できるね」
G「先輩...この花火、千輪菊って言うんすよ。知ってました?」
H「あはは。言ってそう(笑)」
G「Hも明日から使ってこ?」
H「使う使う(笑)」
G「あはは。っと、もうこんな時間か...」
H「ほんとだ。早いなぁ」
G「明日もバイトだろ?そろそろ寝な?」
H「暑くて寝れないよ~。それに...」
G「それに?」
H「G君の声まだ聞いていたい...ダメ?」
G「いいよ。そしたらこのままお話するけど眠くなったら寝るんだぞ」
H「うん。ありがとうG君。大好き」
G「俺も大好きだよ」
G 夜遅くまで外で電話していたのも
H いつまでもあなたの声を聞いていたいのも
GH 全部、夏のせいだ
END