君が舞う

約1分

作:かにみそ大将軍


さようならと告げて去った君

突然の事でどうする事も出来なかった

数年経ち、君が亡くなった事実を知った

最後の力を振り絞って出した言葉は

「私の灰は桜の樹の下に」

君が撒かれたという桜の樹は


他の樹より立派に咲き誇っていた

風が吹き、花びらが舞う

無数の小さなそれは

どうしようもなく無力で

どうしようもなく綺麗だった

 END

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