君との約束

作者:みんみん

「」男性 『』女性


「なぁ」 

『ん?』

「最近なんか悩み事あんの?」 

『へ?何、急に? 別に何もないけど。』 

「はい、嘘ついたー。」 

『…は? 何で嘘だと思うわけ?』 

「もしかして気づいてないの? お前、嘘つく時に鼻の頭掻く癖があるんだよ。」

 『な…!』 

「んで、何悩んでんの?」 

『いや、別に…。』 

「ふーん、言わないんだ。お前さ、俺と昔に交わした約束…まさか忘れたわけじゃないよな?"俺ら...」

 『"俺らの中では隠し事しない。もし破ったら付き合う。 …ってやつでしょ?』 

「おぉ、よく覚えてたな。えらいえらい。」 

『こんな馬鹿みたいな約束忘れるわけないじゃん。』 

「馬鹿とはひどいなぁ。俺は今でもお前のこと好きだから、この約束は継続中なんだけど?」

 「ほら、早く打ち明けろよ。じゃないと俺と付き合うことになるぞ? いいのか!? 昔から俺とだけは付き合いたくないんだろ?」 

『・・・じゃないもん…』 

「ん?」 

『だから…! もういい! 帰る!』 

「…は? いや、なんでそうなんの!?!?!! ちょ、待てって!」 

『離して!』 「このまま言わなかったら約束破ることになるぞ? いいのか?」 

『いいの!!!』

 『…破りたいから帰るの。この約束破れば、私の今の悩みも解決す るから。…だってあの約束はまだ継続中なんでしょ?』 

「え、それってどういう…」 

『あーもう! 何でこういう時だけ頭の回転遅いのよ馬鹿! 鈍感!! もういい!』 

「あ!〇〇!! …って、ほんとに帰りやがった。なんだよあいつ。 約束破りたい? それってもしかして…!!」 

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