わるくないかも

作者:あお
 

男「あ、ちょっとごめん。電話。」

     「もしもし?んー?ははっ、今から?
       何?飲んでんの?いや、無理無理行けねーって
       うん、うん。ごめんって。またな。はーい。」

     「ったく、アイツらまた飲んでんだってよ。
       こないだもさーいい歳して朝まで飲んで、
       迎えに来いつって呼び出してきやがってさー。
       本当に何やってんだよなー。」

女「行ってきても...いいんだよ?」

男「え?いやいや、行かねーよ。」

女「...さっきのって女の人?」

男「え?あー...ふふ、なんだ。
       もしかして妬いてんの?」

女「そ、そんなわけないじゃん。
       べつにそんなんじゃないからっ」

男「ふ~ん。へぇ~、そうなんだぁ。」

女「な、なに?本当に妬いてないからね!
       違うからねっ!」

男「でも、電話の相手が女かどうか
      気になっちゃったんだよね?
      妬いてないのにねぇ~。おかしいねぇ」

女「からかわないでよ」

男「ははっ、ねぇ、こっち向いて。顔見せて?」

女「やだよ...こんな顔見られたくないし。
       ていうか、何ニヤニヤしてんの?」

男「え?そりゃあ嬉しいからでしょ。
      こんな可愛い顔して、ヤキモチ妬いてくれん
      だから...ねぇもっと見せて。」

女「もぉ...バカ。」

男「ははっ。たまにはヤキモチ妬かれるのも
       悪くないかも♪」

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