愛はチョコのように苦く、そして甘い

約4分
作者:かにみそ大将軍
女「ねぇ××。今年のチョコはどんなものがいい?」
男「ん?あ~〇〇から貰えるんだったら何でも嬉しいからな~」
女「何でもいいって言われると逆に困るんですけど」
男「お!見てみろよ!バレンタイン特集だって。へぇ~チョコって沢山種類があるんだなぁ」
女「最近じゃブロンドやルビーなんて呼ばれるものもあるのよ」
男「まぁ俺は食えれば何でもいいや~」
「なになに、『今時のチョコは買わずに手作り。最新手作りチョコ特集』だってさ」
「〇〇は手作りとかしないのか?」
女「私が料理とかダメなの知ってて言ってるでしょ?喧嘩売ってるのかなぁ?」
「手作りなんて言ってるけど、チョコ溶かして型に入れて冷やすだけでしょ?」
「それは作業よ!わかる?作業なのよ!」
男「〇〇はその作業すらできないもんね(笑)」
女「あ゛ぁ゛ん゛?何か言ったか?」
男「ひぃ!すいません!」
女「決めた!今年は手作りチョコにする!私にチョコを作らせたことを後悔させてやるんだから!」
男「後悔させちゃだめだろ...」
女「とりあえずその雑誌買ってきて!」
男「しかも俺が買うのかよ...」
女「早く買ってくるの!そして早く帰るの!」
男「はいはい・・・」
男「ん~?なんか物音が・・・夜中の2時?」
「お~い〇〇?何してるんだ・・って本当に何してるんだ?」
女「ふぇ~ん××。作ったやつが美味しくない」
男「台所がチョコまみれじゃないか...一体どうやったらこうなるんだよ...」
女「知らないわよ...私はただチョコを作ってただけよぅ...」
男「あ~ぁ。顔中もチョコまみれじゃないか...ったく。」
「これが〇〇が作ったやつか...うん...独創的な味だな」
女「どうせ私は手作りできませんよって、きゃっ」
男「色んな所にチョコつけて、可愛い」
女「やだっ。あん。首なめっないでっ」
男「今年のチョコは〇〇自身かな?」
女「馬鹿ぁ。優しく食べてね...」
END