雨水
約2分
作:SASHIMI
雨が降り出す季節 雨の音が響く
今日も雨に打たれながら僕は歩く
雨に濡らされた体と
体温を奪う冷たい風
けれど僕はそれを感じられていないようだ
誰に会うわけでもなく
何を目的にすることもなく
ただ今日も歩く
人間は歩く時、何かを考えているのだろうか
きっと人間だったら、まず傘を差し
水溜まりを踏まないように気をつけて
出来るだけ濡れないように
傘からはみ出ないように歩くだろう
というか
雨の日に学校と仕事以外に家から出るのだろうか
" きっと人間だったら "
いろいろ考えて生きれるのに
来世は人間であることを夢見て
僕は雨に濡れて重くなった体を持ち上げた
さて、道を渡ろう (ペシャ)
ああ、来世は人間に生まれたい