音に心をのせて
作:かにみそ大将軍
男 毎日見ていた風景が
女 こんなにも違って見えてくるのは
男女「きっと、君に恋をしたから」
女 「ねぇねぇ、この曲聞いてみて。絶対好きだから」
男 そう言ってスマホを見せてくる君
女 「メロディラインがとっても綺麗で╌╌」
男 凄く嬉しそうに話す君は
女 「ねぇ、聞いてる?」
男 「あ、あぁ聞いてるよ」
女 「嘘ばっか」
男 とても可愛かった
女 「じゃあ私がなんて言っていたか答えてみなさいよ」
男 「えーっと...歌詞がいいだっけ?」
女 「それはこれから言うところ。やっぱり聞いてないじゃん」
男 「ごめんごめん」
女 「まずメロディが╌╌」
男 あぁ...やっぱり僕は君が好きだ
女 自分の気持ちに気付いてしまった
男 「本当だ。この曲いいね」
女 気付いてしまったから
男 「2番の入り好きだなぁ」
女 止められなかった
男 「何となく口ずさみたくなるね」
女 「でしょでしょ」
男 「ここ何て言ってるんだ?歌詞調べさせて」
女 一緒にいたい気持ちと不安な気持ちが
男 「えーと..ゆーあーおる..うぇ..」
女 同時に襲ってきて動けなくなる
男 「ダメだ。英語全然わからない」
女 「You are always in my heart よ」
男 「なるほど。で?どういう意味だ」
女 でも、どんなに不安が込み上げて来ても
男 「なぁ?意地悪しないで教えてくれよ」
女 「君はいつも私の心の中にいるよ」
男 告白されているようだった
女 ちょっとあからさま過ぎたかな
男 「これってもしかして恋愛ソング?」
女 「そうだよ。今頃気づいたの?」
男 「半分以上英語なんだもん。わからないって」
女 「君に出会った時から君を好きになった」
男 「え?」
女 「君の事ばかり考えるようになって、夢にだって出てきた」
男 「...」
女 「私は気付いてしまった。これが恋なんだって。...私は君が好きです」
男 「俺も...君が好きだ」
女 「君はいつも私の心の中にいるよ。...え?」
男 「だから、付き合って欲しい...え?」
女 「嘘...」
男 「今のってもしかして...」
女 「歌詞の意味...」
男 「この歌の?」
女 「うん...」
男 「まって...やっぱ無し」
女 「やだ...」
男 「え?やだって...」
女 「私...君が好きだもん...」
男 「歌詞とかじゃなくて?」
女 「...うん」
男 「じゃあ...その...付き合おっか?」
女 「....はい」
END