DOUBLE FACE

作者:かにみそ大将軍
登場人物 ①男:◆◆◇◇ ②女:〇〇●●
※苗字と名前が必要です
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〇〇「いらっしゃいませ・・・◆◆さん、一名様ですか?」
◆◆「そうです〇〇さん、お一人様です。また端っこの席に座らせてもらうよ」
〇〇「畏まりました。お席までご案内いたします」
◆◆「いいよ(笑)勝手にいくさ」
〇〇「本日は何にいたしますか?」
◆◆「いつものを頼むよ」
〇〇「ブラックコーヒーですね。畏まりました」
◆◆「はぁぁ(溜息)」
〇〇「お待たせいたしました。・・・溜息なんかついてどうしたんですか?」
◆◆「これは恥ずかしいところを見られたな。実は今までと違った命令を受けてね」
〇〇「◆◆さんお仕事は警察でしたよね?どんな命令なんですか?」
◆◆「匙野美術館に予告状が届いたのは知ってるかい?」
〇〇「ニュースで見ました。何でも数十億する絵画を盗むとか」
◆◆「そう。問題はその予告状を出した人なんだよね」
〇〇「誰からなんですか?」
◆◆「怪盗スノーホワイト...聞いたことはあるだろう?」
〇〇「はい。最近よく聞きますね」
◆◆「とんでもない大物からの予告状で上層部が躍起になっていてね...」
「なんとしても捕まえたいみたいで無茶苦茶言ってくるんだよ」
〇〇「それはまた、大変そうですね...」
(◆◆震える)
〇〇「◆◆さん?震えているのですか?」
◆◆「あぁ...すまない...当日の夜のことを考えると...ね...」
〇〇「◆◆さん下のお名前は何というのですか?」
◆◆「え?...◇◇だけど...」
〇〇「◆◆ ◇◇さんですね。素敵なお名前ですね。手を失礼しますね」
◆◆「何を...」
〇〇「◇◇さんならきっと大丈夫です。無事に帰ってきて、また私にコーヒーを運ばせてください」
◆◆「〇〇さん...〇〇さんの下の名前を聞いてもいいかな?」
〇〇「●●と言います。〇〇 ●●です」
◆◆「いい名前だ。ありがとう●●さん。おかげでやる気が出てきた」
〇〇「それはよかったです。元気になって何よりです」
◆◆「それじゃあまたコーヒー注文しに来ますね」
〇〇「はいお待ちしております」
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スノーホワイト(以下SW)
「今回も楽な仕事だったわ。絵画も無事依頼主のもとへ返したし...(銃声)っ!?」
◆◆「ちぃ!はずしたか。まぁ一発で終わってもつまんねぇからな...」
「おぃ!一応確認するけど手前が怪盗スノーホワイトでいいんだよな?」
SW「悪党に名乗る必要はないわ!」
◆◆「おいおい?俺が悪党?盗みを働いてるのはそっちだろ?」
SW「確かにそうだけど、きっと貴方には理解できないわ」
◆◆「別に興味ねぇよ。俺が警察で、お前が怪盗って事実があれば十分だ」
SW「貴方、相当性格曲がってるわ」
◆◆「そんなことはどうでもいいんだ...俺はこいつが撃てれば十分なんだよ」
SW「救いようがないわね」
◆◆「おい!知ってるか?今回の命令はデッドオアアライブ。つまりてめぇの生死は問われてねぇんだよ!(笑)」
SW「下衆が...」
◆◆「簡単に死ぬんじゃねぇぞ!」
(銃声)
SW「素直に帰してくれそうにないわね...それなら、はぁっ!(鞭を振る)」
◆◆「くっ...いってぇな...俺にその手の趣味はねぇぞ」
SW「あら?鞭でたたかれているのお似合いよ?(微笑)」
◆◆「このくそ女が...銃なんかなくても素手で十分だ!いくぜ」
SW「はぁっ!(鞭を振る)」
◆◆「あめぇんだよ!これで自慢の鞭ももうつかえねぇな(笑)」
SW「その薄汚い笑い方、癇に障るわ」
◆◆「なら黙らせてみな!(殴りかかる)」
SW「望み通りにしてあげる(避けながら反撃)」
◆◆「グハッ...」
SW「最初の威勢はどうしたのかしら?」
◆◆「クソっ...がぁ!(殴る)」
SW「あら残念。当たらないわ。」
◆◆「くっ...。中々やあるじゃねぇか。面白くなってきた!」
「やっぱり事件はこうじゃねーとなぁ(笑)」
SW「一人で楽しんでいるところ悪いけど、もう帰らせてもらうわ」
◆◆「なんだぁ?リンゴかぁ?」
SW「これはね、催涙ガス爆弾よ。じゃあね刑事さん」
◆◆「てめぇ...待ちやがれ...ゲホゲホ...目がみえねぇ...」
「どこ行きやがったぁ!くそが...」
SW「あらあら、刑事さんそっちは危ないわよ」
◆◆「なっ!?足場が!」
SW「あらら。教えてあげたのに...しかし◆◆さんがあんな人だったなんて...」
「これからどう接しようかしら」
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(入店)
〇〇「いらっしゃ...◇◇さん!?その怪我どうしたんですか!?」
◆◆「いやーお恥ずかしながら階段から転げ落ちてしまいまして(笑)」
〇〇「大丈夫ですか?」
◆◆「この通り全然大丈...いてててて」
〇〇「あんまり無茶しないでくださいね」
◆◆「●●さんにコーヒー注文するって約束でしたから(笑)」
〇〇「無事ではなさそうですが、約束守ってくれて嬉しいです」
「ご注文は何になさいますか?」
◆◆「はい。いつものをお願いします」
END