Face to face face1相澤芹奈

作:かにみそ大将軍

ー登場人物ーーーーーーー

主人公 相澤芹奈(あいざわせりな)―聖匙が丘(セントさじがおか)大学2学年 明朗快活

女1  楠木真白(くすのきましろ)―聖匙が丘大学1学年 純真無垢

女2  本田麻美(ほんだまみ)―聖匙が丘大学3学年 姸姿艶質

ー設定ーーーーーーー

3人は同じ大学の先輩後輩の関係。

3人とも同じバスケットボールサークルに所属

本田麻美は、中学・高校と選抜メンバーになるほどの実力者

相澤芹奈は本田ほどではないが高校の県大会出場者

楠木真白は運動神経がいいがバスケの経験は浅い。サークルの練習試合をみて相澤と本田のプレイに魅せられサークルに入った。

活動をしていく中で行動を共にすることが多くなった3人。

互いの無いものに惹かれあい次第に友情が愛情に変わっていく。

相澤は友情と愛情の違いが判らず気持ちが安定していない。

それに比べ2人は、きちんと自分の気持ちが愛情だと認識している。

なにか、きっかけがあれば堰き止められていた気持ちは溢れ出すだろう...

主人公は誰と向き合うか...

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

Face1 ー 相澤芹奈


(朝)(SE目覚まし)

相澤「ふあぁぁ。もう朝か...。よし!今日も頑張るか!」

  「昨日も遅くまで3人で話てたから、ふあぁ、眠い」

私の名前は相澤芹奈。聖匙が丘大学の2年生。バスケサークルに所属している。

今は、友達にサークルと充実した毎日を送っている。恋人はまだいないけど、

きっと素敵な人が現れてくれる...はず...。

相澤「今日の星占いは、1位。恋愛運が絶好調か...まぁ今の私には関係ないか」

  「行ってきまーす!」


(オープニング)


(SE 歩く)

相澤「あ!もういる!おーい真白ちゃーん!」

(SE 走る)

楠木「あ!芹奈さん。おはようございます。ふあぁ」

相澤「おはよう。昨日は遅くまで付き合わせちゃってごめんね」

楠木「いえ。こちらこそ楽しかったです。それに...」

相澤「それに?」

楠木「私、芹奈さんや麻美さんとお話するの大好きです」

相澤「うぅーん真白ちゃん可愛すぎるよぅ!おねぇちゃん抱きしめちゃう。ぎゅ~」

楠木「きゃ。芹奈さん苦しいですよ...でも嬉しいです」

相澤「本当に可愛いな。もう真白ちゃんは私の天使だからね。誰にも渡さないんだから」

楠木「ふふっ。とっても嬉しいです。...あれ?門の前に人だかりができていますね?」

相澤「なんだろ?事件かな?」

 (SE 喧噪)

楠木「なんだか誰かが告白するようですよ?」

相澤「あ、あれは去年ミスコンで1位をとった人じゃん。相手は...あちゃー」

楠木「あぁ...よりによって麻美さんだなんて」

相澤「命知らずだね...」

楠木「おぉすごい。真っ赤なバラの花束ですよ」

相澤「あ。貰ってから投げつけたね」

楠木「はい。投げつけましたね...」

相澤「あらら、やっぱり振られちゃったね」

楠木「これでもかってくらいショック受けてますね」

相澤「あ、こっちに気が付いたみたい」

本田「芹奈!真白!」

相澤・楠木「麻美さーん」

 (SE 走る)

本田「おはよう、芹奈」

相澤「おはようございます。相変わらずモテモテですね」

本田「全くこんな大勢の前でいい恥さらしよ。真白も顔で男を選んじゃダメよ」

楠木「わかりました(笑)。でも私もいつかあんなに沢山の薔薇の花束貰ってみたいです」

本田「貰っても邪魔なだけよ。花を活けるのって結構めんどいのよ」

相澤「麻美さんらしいですね(笑)。ふわぁ...」

本田「あら、芹奈眠そうね。昨日の会話長引かせちゃってごめんね。」

相澤「はい。大丈夫です。何より楽しかったですし」

本田「よかった。真白も大丈夫だった?」

楠木「私も楽しかったです。そうだ、これお二人に。昨日話してた、アイスクッキーです」

相澤「わぁあ!すごい、おしゃれ!おいしそう!」

本田「あら、ありがとう。真白はこういうの得意で羨ましいわ」

楠木「お二人に喜んでもらえるように頑張って作りました」

相澤「真白ちゃん可愛すぎるよぅ!ぎゅ~」

本田「あら、なら私もぎゅ~」

楠木「お二人とも苦しいです(笑)特に麻美さん...その...胸が...」

本田「あら、ごめんなさい(笑)」

相澤「麻美さん、また大きくなってないですか?」

本田「そんなことないわよ(笑)こんなんあっても邪魔なだけよ」

楠木「私全くないので羨ましいです...」

本田「あら?真白は男からいやらしい目で見られたいのかしら?」

相澤「はっ!そんなのダメだよ真白ちゃん!真白ちゃんは私の天使なんだから!」

楠木「芹奈さん...(恍惚)」

本田「あら芹奈、私は何になるのかしら?」

相澤「麻美さんは、ヴィーナスです!私もその胸に埋もれたいです!」

本田「ふふっいいわよ。おいで」

相澤「麻美さーん!ぎゅ~」

本田「よしよし、芹奈はいい子ね」

相澤「はぁぁ癒される...」

楠木「お二人とも、そろそろ行かないと1限が始まってしまいますよ」

相澤・本田「はーい」

相澤「それじゃあ、またサークルで」

楠木「はい、ではまたです芹奈さん」

 (SE 走る)

本田「真白。話があるの。今日一緒にお昼でもどうかしら?」

楠木「わかりました」

本田「そうしたら中庭の噴水のところでお願いね」

楠木「はい。それではまた」

本田「うん。またね」


 (噴水前)

 (SE 水の音)

本田「待たせたかしら?」

楠木「いえ、今来たところです。ところでお話ってなんですか?」

本田「私は、回りくどいのが嫌いだから単刀直入に言うわ」

楠木「なんとなく察してはいます...」

本田「あら、そうなの?まぁいいわ。あのね私...」

 (SE 噴水)

楠木「やっぱりそうでしたか」

本田「頭のいい真白なら、この先もわかるわよね」

楠木「はい。私も同じ気持ちです」

本田「知ってるわ。だから話したのよ」

楠木「私、負けません!」

本田「真白のそんな顔久しぶりに見たわ。あれはいつの試合の後だったかしら...」

楠木「それくらい本気なんです」

本田「わかってるわ。今日のサークルが終わったら私は言うわ」

楠木「わかりました」

楠木「私だって...負けません...」(呟き)

 (SE 水の音)


(SE バスケ 体育館 等)

相澤「なんか、今日の二人凄い気合が入ってる。真白ちゃんのあの顔久しぶりに見たかも」

(SE バスケ 体育館 等)

相澤「麻美さんも、いつも以上にドライブが強引だ。麻美さんが本気出したら誰も追いつけないな」

(SE 笛)

本田「はぁ...はぁ...どうしたの真白。そんなものなのかしら?」

楠木「はぁ...はぁ...まだ第二クォーターが終わったばかりです。勝負は...これからです!」

本田「その勢いがいつまでもつかしら?」

楠木「ずっとです。だって次のクォーターからは芹奈さんがいるから!」

本田「っ⁉いいわ!二人まとめて相手してあげるわ!」

相澤「麻美さん今日いつになく気合入っていますね。お手柔らかにお願いしますよ」

本田「芹奈。今日は本気で来なさい。手を抜いてるのがわかったらあとでお仕置きよ」

楠木「私からもお願いします。二人で麻美さんを止めましょう!」

相澤「えぇ…真白ちゃんまで。わかりました。いつも以上に本気で行きますよ麻美さん!」

本田「ええ。お願いね芹奈。全力で叩き潰してあげるわ」

(SE バスケ 体育館 等)

(SE 笛)


相澤「あーぁやっぱり麻美さんには敵わなかったね」

楠木「そうですね...」

相澤「前半あんなにドライブしてたのに警戒してたらスリーポイントやたらと打ってくるし」

相澤「しかも勝ったほうの命令で真白ちゃんと二人で片付けなんて」

楠木「もう皆さん帰っちゃいましたね...」

相澤「真白ちゃん何かあった?元気ないよ?」

楠木「心配しないでください。やっぱり麻美さんには敵わないのかなって思ったらちょっと」

相澤「麻美さん中・高と県の選抜メンバーだったもん仕方ないよ」

楠木「もっと練習したらいつか勝てるでしょうか...」

相澤「勝てるよきっと!だから一緒にがんばろうね」

楠木「はい!」

本田「あら、あたしに勝つつもりかしら?」

相澤「麻美さん⁉帰ったはずじゃ?」

楠木「...」

本田「用事があるのよ。芹奈、貴方に」

相澤「私に?なんでしょうか?」

本田「いい?一度しか言わないわ。芹奈、私と付き合いなさい」

相澤「え?いいですよ?何処に行きますか?」

楠木「芹奈さん、そういうことじゃないですよ...」

相澤「え?だって付き合ってほしいって...」

本田「相変わらずね芹奈は。でもそんな芹奈だから好きになったのよ」

相澤「え?好きって...」

本田「そうよ。私は貴方が好き。大好き。他の人の事なんて考えられないくらい好きなの」

相澤「えっと...その...嬉しいですけど...私は女ですよ?」

本田「好きになってしまったのだから、そこに男や女は関係ないわ。そうよね真白」

楠木「...」

相澤「え?真白ちゃん?」

楠木「はい。私も芹奈さんの事大好きです。友達の好きじゃないです。いつも優しくしてくれる芹奈さんが大好きです。電話も嬉しくていつも待っていました。いつも美味しくお菓子を食べてくれるのが嬉しくてずっと練習していました。芹奈さんが抱きしめてくれるのが好きで、どうしたら芹奈さんの一番になれるかずっと考えていました」

相澤「真白ちゃん」

本田「わかったでしょ。芹奈。私達は貴方の気持ちが知りたいの...」

楠木「芹奈さん...」

相澤「麻美さん...真白ちゃん...私は...私は!」


楠木選択  Face2 ー 楠木真白 へ

本田選択  Face3 ー 本田麻美 へ

二人選択  Another End へ





無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう