Face to face face3本田麻美
作:かにみそ大将軍
相澤「麻美さん...真白ちゃん...私は...私は!」
相澤「私は、麻美さんが...好きです...」
楠木「やっぱり...」
本田「本当...?」
相澤「はい...」
本田「本当に本当なの...?」
相澤「本当に本当ですよ」
本田「やっぱり嘘っていうのは無しよ?」
相澤「はい。嘘じゃないです(笑)」
本田「んん~芹奈!」
相澤「麻美さん、苦しいですよ(笑)」
本田「だって、嬉しんだもん。仕方ないでしょ」
相澤「いったん落ち着きましょう(笑)」
本田「あら?ついはしゃいじゃったわ。ごめんさいね」
相澤「いいんですよ(笑)あれ?真白ちゃんは?」
本田「いつの間にか帰ったみたいね...大丈夫かしら...」
相澤「一応メッセージ入れておきますね」
本田「ええ、お願いするわ。」
相澤「送りました。麻美さんその...」
本田「何かしら?」
相澤「私を好きって本当ですか?...その...私なんかの事を...」
本田「芹奈には、あそこで私が冗談を言うように見えるのかしら?」
相澤「いえ、そういうことではなくて、その...いまだに信じられなくて」
本田「芹奈。貴方に私はどう映っているの?」
相澤「そりゃぁ。何でもできるおねぇさんって感じですかね」
本田「なんでも...ねぇ...」
相澤「だって、バスケだって上手いし、成績だっていいし、男性にもモテるし...」
本田「なるほどね...芹奈、今から私の家に来ない?」
相澤「麻美さんの家に?今までお願いしても絶対断っていたのに?」
本田「いいのよ。それに芹奈には隠し事したくないし、どうせバレちゃうし...」
相澤「わかりました。麻美さんの家行きます」
本田「どうぞ、あがって。悪いけどスリッパなんて気の利いたものはないわよ」
相澤「お邪魔しますって、うわぁ...」
本田「わかりやすく引いてくれてありがとう」
相澤「すいません。イメージと全然違ってて...その...」
本田「いいのよ。汚い部屋でごめんなさいね」
相澤「いえこちらこそ、その...すいません」
本田「何に対しての謝罪よ(笑)わかったでしょ。私だって完璧じゃないの」
相澤「そうみたいですね(笑)」
本田「先に言っておくけど、私は家事全般できないわ」
相澤「そうなんですか?」
本田「ええ」
相澤「いつもどうやって生活してたんですか?」
本田「ほら、今はコンビニとかいろいろあるじゃない?」
相澤「そうですけど...」
本田「幻滅したかしら...?」
相澤「...」
本田「やっぱりこんな女は嫌になった?」
相澤「いえ、むしろ逆です。もっと好きになりました」
本田「あら、それは嬉しいわ。大抵の男はこれを見るなりすぐ帰っていったわ」
相澤「こんな言い方失礼かもしれませんけど、麻美さんも人間なんだなって思っちゃいました」
本田「あら、失礼しちゃうわ。ちゃんと人間よ(笑)」
相澤「逃げた男たちは、きっと麻美さんに完璧を求めすぎていたのかもしれません」
本田「それは芹奈も一緒じゃないの?」
相澤「そうかもしれませんけど、それ以上にどこか欠点があって欲しいと思っていました」
本田「...」
相澤「だから、そんな麻美さんの事を知れてもっと好きになっちゃいました」
本田「...」
相澤「ギャップ萌えってやつですかね(笑)」
本田「芹奈!」
相澤「あたたた。急に抱きついてきたらバランス崩しちゃいますよ」
本田「芹奈ぁ!芹奈ぁ!」(泣きながら)
相澤「麻美さん...」
本田「毎日苦しかった...こんな自分を隠して生活するのが辛かった...」
本田「できない事をできるように見せるのが苦しかった...」
相澤「麻美さん...よしよし...頑張りましたね...」
本田「うぅ...ぐすっ...」
相澤「すぐには無理かもしれませんが、私の前ではありのままでいていいんですよ」
本田「ありがとう芹奈...」
相澤「ふふっ。麻美さん可愛い」
本田「ねぇ芹奈」
相澤「なんですっ...!」(キスされる)
本田「ふふっ。芹奈の唇奪っちゃった」
相澤「もう麻美さん!いきなり何するんですか⁉」
本田「だって、芹奈が可愛かったんだもん」
相澤「もう。初めてだったんですよ...」
本田「あら、そうなだったの?」
相澤「そうだったんです」
本田「なら、改めてきちんとしたキスをしましょう」
相澤「麻美さん...」
本田「芹奈...好きよ...」
相澤「私も、麻美さんの事大好きです...」
(キス)
本田「ふふっ。これからもよろしくね芹奈」
相澤「はい。こちらこそよろしくお願いします麻美さん」
相澤「でも...」
本田「でも?」
相澤「次はもうちょっと雰囲気欲しいかもです」
本田「それもそうね(笑)掃除でもしましょうか」
相澤「そうですね。ごみ袋どこですか?」
本田「あら?どこだったかしら?」
相澤「えぇ⁉」
本田「そもそも買った覚えがないわ」
相澤「そこからですか⁉」
二人「あははははははは」
Face3 ー 本田麻美END